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横浜美術館
「ヨコハマトリエンナーレ2020」 横浜美術館


「ヨコハマトリエンナーレ2020」
AFTERGLOW 光の破片をつかまえる

横浜美術館について
1989年11月3日開館。 19世紀半ばから現代を中心とした、国内外の美術作品約 1万2千点を所蔵。 7つの展示室のほか、11万冊を超える蔵書がある美術情報センターや、多彩なワークショップを行うアトリエなども揃う、国内でも有数の規模を誇る美術館です。 建築は国立代々木競技場や東京都庁舎を手掛けた丹下健三によるものです。



'2020 7_16 記者内覧会、会場 「横浜美術館」 内の展示風景です。 画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。
'2020 7/16 のReport No.1 会場:「横浜美術館」 の展示風景

ニック・ケイヴ《回転する森》横浜美術館
《回転する森》 2016 年 (2020年再制作)
鉄、アルミニュウム、ワイヤー、モーター
ニック・ケイヴ /Nick CAVE 生年:1959年 出生地:アメリカ(ミズーリ州)
 星々のあいだを漂う塵が、太陽系を吹き抜けていく。 爆発する星から、また流星や彗星、小惑星や惑星、そしてそれらの衛星や輪っから排出されたものたちが、たくさんの異なる重力が押し合いへし合いするさまざまな力の場を通り抜けていく。 いくつかの分子の塊の中にある 1 ミリほどの破片が、その源から離れ、競うようにほとばしり出て来る。 まるで何かのメッセージを伝えようとするかのように。
 1959(1957)年、オーストラリア出身のシンガーソングライターで作家、脚本家、画家、俳優、ロックバンド、ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バンド・シーズのリーダとして知られている。
 Apple、拡張現実アートセッションでも紹介されています。


エヴァ・ファブレガス《からみあい》
《からみあい》 2020
触覚ボール、ライクラ
エヴァ・ファブレガス/Eva FÀBREGAS 生年:1988年 出生地:スペイン(バルセロナ)
 わたしたちは五臓六腑で(まさに腸の中で)、生きるとは他の生命を迎え入れることだと理解するのだ。 人の腸内には何十億ものバクテリアが住んでいる。 数百万ものニューロン(神経細胞)もあって、これは脳に次ぐ数の多さだ。 腸で考えることの重要性が新たに高まっている。
 この空間からは 「第二の脳」 とも考えられる。 全ての欲望や期待から送り込まれる物体や液体要素から生命に必要な栄養素を活性化エネルギーとして吸収し、消化しきれない成分や悪性要素は分析してシュレイダーして追い出す。


キム・ユンチョル《クロマ》
《クロマ》 2020
アクリル、アルミニュウム、ポリマー、LED
キム・ユンチョル/KIM Yunchul 生年:1970年 出生地:韓国(ソウル)
 *英語で 「to unknot」 とは、解体する、ほどく、もつれを解くことを意味する。― 数学においても 「unknot」 あらゆる結び目 (knot) のうちもっとも結ばれていない (つまり結び目の少ない) もの、「trivial knot (自明な結び目)」 と呼ばれる結び目のない輪っかのことを指す。 *結び目は荒々しく、また従順で、なめらかで、枠取られている。 ブレッシェルは食べられる結び目だ。 *「ゴルディアスの結び目」 とは、手に負えないほどややこしいものごとを意味する比ゆである。 またヒモとは、どんな結び目もかっては絡まっていなかった。 ということをわたしたちに思い出させてくれる存在である。
 ものごとは止むこともなくわたしたちに降りかかり、お互いに絡まり合う。 知っているものもあれば未知のものもある。 夢のささやき声、いくつのも物語の浜辺、モノと無意識につながってつくる円環たち、自然のさまざまな次元。 わたしたちは渦巻に住まい、究極の状態の中にいる―特殊性と環境、色相の強度、そして光の飽和。
 264 個の異なる形状した部品が組み合わさって、結び目が複雑につながったひとつの輪を作り出しています。 ほとんど検知できないような地球の重力やわずかな宇宙からの電波などの影響を受けて、結び目の上で屈曲する光が発せられています。
 


 アリア・ファリド《引き潮のとき》
《引き潮のとき》 2019
マスター4Kビデオ、(サウンド、 21 分)
アリア・ファリド/Alia FARID 生年:1985年 出生地:クウェート
 それから漁民たちに向かって、海と月が、波にこうささやかせた。 「お前たちのこの世ならぬ内なるリズムと活気と共にあるために、それらに喜びを感じるために、少し時間をとっておきなさい。 ものごとが別の世界へと動いていく時間を育みなさい」 と。 魚たちも浜でこの密かな声を聞きつけて喜んだ。 そのとき魚たちは、待ち構える網から逃れて外へと泳ぎ出ていたのだから。
 家の中で、白いシーツをすっぽりかぶった女たちがトランス状態に入っている。 彼女たちは抱き合い、あたかもこれから旅に出るかのように手をつなぐ。 海の前ではパフォーマンスが披露されている―牧夫とその息子、鳥や、駱駝、馬、ライオン、棕櫚の葉を編んできた長細い帽子をかぶった踊り手たちが動き、絡み合う。 男がひとり、恋歌に合わせて踊る。 わたしたちに備わる、別の何かと共にある能力とはそういうものだ。 別の何か―それは、海にあるような豊穣、あるいはわたしたちが慕う誰か、さもなくば統治も解読もできない、わたしたち自身の自我かもしれない。
 ペルシア湾口に位置するイランのケシュム島に暮らす漁民たちにとって、新年とは、昼と夜の長さがちょうど同じになる春の訪れのことであり、海と海がもたらす恵のすべてを称えるときです。 この歌はその喜びをあらわすものです。
 


《遅れてきた菩薩》 2019
HDビデオ(5.1サラウンド・サウンド、55分)
パク・チャンキョン/PARK Chan-kyong 生年:1965年 出生地:韓国(ソウル)

 そして皆が、鳥や雲や、小石や、刈り入れた穀物のごとく集まると、聞こえてきた―海や湖、ため池や、川を渡り、森も、丘も、鉱山や大農園や山々をも越えて、昼も、夜も―このような祈りが。
 住処の定まらぬ―このときに。 われわれの足がさまよえる―かぎりに。
 閾を越える―ときのために。 意識の語りの―さなかに。
 深い慈悲と―ともにあり。 地獄が空になって―ようやく。
 入滅後、仏陀は待ち続けた。 すべての弟子が集まるまで、その棺が燃えるのを拒んだのだ。 仏陀の涅槃にまつわる寓話を下敷きに、この映像作品は制作されている。 舞台は放射能が隅々まで浸透した時代。 銀色の飛沫がそのことを示唆している。 この世界において 「仏陀が微笑む」 とは、放射性物質の半減期の中で時が進んでいることを意味する。 数十億年という時間、それは永遠に等しい。 この物語には問いかけると、答えがある。この永遠のただなかで、シェルターはどこにある? おたがいの中だ。
 仏教説話を参照しながら、この作品の登場人物たちは、放射能に汚染された世界のでおたがいを探し求める苦難の旅へと出ていきます。



横浜美術館 & プロット48の参加アーティスト: 67 組
参考資料:記者会見資料、ヨコハマトリエンナーレ2020、ガイドブック他
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